ANAとJAL、必要なマイル数の比較(国際線)
このページでは、国際線の特典航空券を得るために必要なマイル数という観点から、ANAとJALとでどちらがお得なのか比較したいと思う。 (国内線に関しては前のページ「必要なマイル数の比較(国内線)」に記載している。)
シーズン設定について
前のページで説明した国内線と同様、国際線も時期によってANAはローシーズン、レギュラーシーズン、ハイシーズン、JALはディスカウントマイル期間がある。
ただ国際線の場合は、旅行先の地域によって各期間の設定時期が異なる。 気になる旅行先があれば、ANAやJALのホームページで確認しよう。
JALのエコノミークラスでは国内線と同じように、 JALカード の会員であればディスカウントマイルの適応期間中は「JALカード割引」が適応される。(国際線の場合、ディスカウントマイルから更に1,000マイル割引。) そして、ビジネスクラスとファーストクラスには曜日限定特典という割引がある。(日本発は火~金曜日、海外発は月~木曜日が対象。) またJALは、国際線の場合もANAのハイシーズンのような期間がない。
必要なマイル数の比較
以下に、ANAとJALの路線(往復)について、特典航空券への交換に必要なマイル数を比較してみた。 韓国、シンガポール、ハワイ、北米、ヨーロッパを目的地に選んで記載している。
比較表の閑散期、通常時期、繁忙期はそれぞれANA/JALの以下の時期を表している。
- ローシーズン/ディスカウントマイル・曜日限定特典の期間 → 閑散期
- レギュラーシーズン/通常マイルの期間 → 通常時期
- ハイシーズン → 繁忙期
なお、JALの欄の( )内はJALカード割引のマイル数である。
路線 | クラス | 時期 | ANA | JAL |
日本 | 韓国 |
E | 閑散期 | 12,000 | 12,000 (11,000) |
通常時期 | 15,000 | 15,000 | ||
繁忙期 | 18,000 | - | ||
B | 閑散期 | 25,000 | 30,000 [曜日限定] |
|
通常時期 | 30,000 | 36,000 | ||
繁忙期 | 33,000 | - | ||
F | 閑散期 | - | - | |
通常時期 | - | 60,000 | ||
繁忙期 | - | - | ||
日本 | シンガポール |
E | 閑散期 | 30,000 | 25,000 (24,000) |
通常時期 | 35,000 | 35,000 | ||
繁忙期 | 38,000 | - | ||
B | 閑散期 | 55,000 | 60,000 [曜日限定] |
|
通常時期 | 60,000 | 80,000 | ||
繁忙期 | 63,000 | - | ||
F | 閑散期 | 105,000 | 80,000 [曜日限定] |
|
通常時期 | 105,000 | 100,000 | ||
繁忙期 | 114,000 | - | ||
日本 | ハワイ |
E | 閑散期 | 35,000 | - (39,000) |
通常時期 | 40,000 | 40,000 | ||
繁忙期 | 43,000 | - | ||
B | 閑散期 | 60,000 | 60,000 [曜日限定] |
|
通常時期 | 65,000 | 80,000 | ||
繁忙期 | 68,000 | - | ||
F | 閑散期 | - | - | |
通常時期 | - | 100,000 | ||
繁忙期 | - | - | ||
日本 | 北米 |
E | 閑散期 | 40,000 | 40,000 (39,000) |
通常時期 | 50,000 | 50,000 | ||
繁忙期 | 55,000 | - | ||
B | 閑散期 | 75,000 | 80,000 [曜日限定] |
|
通常時期 | 85,000 | 100,000 | ||
繁忙期 | 90,000 | - | ||
F | 閑散期 | 150,000 | 110,000 [曜日限定] |
|
通常時期 | 150,000 | 140,000 | ||
繁忙期 | 165,000 | - | ||
日本 | ヨーロッパ |
E | 閑散期 | 45,000 | 45,000 (44,000) |
通常時期 | 55,000 | 55,000 | ||
繁忙期 | 60,000 | - | ||
B | 閑散期 | 80,000 | 85,000 [曜日限定] |
|
通常時期 | 90,000 | 110,000 | ||
繁忙期 | 95,000 | - | ||
F | 閑散期 | 165,000 | 120,000 [曜日限定] |
|
通常時期 | 165,000 | 160,000 | ||
繁忙期 | 180,000 | - | ||
単位:マイル |
※クラス(E:エコノミー、B:ビジネス、F:ファースト)
※往復のマイル数を記載
上の表を見ると、ANAとJALとではっきりとどちらの方がお得であるとは言えないようだ。 エコノミークラスについて言うと、閑散期にシンガポールはJALがお得で、ハワイはANAがお得である。 繁忙期がないことやJALカード割引があることを考えると、少しJALの方がお得だと言えるかもしれない。
ビジネスクラスについてはANAの方がお得で、ファーストクラスについてはJALの方がお得である。
まとめ
以上、国際線の特典航空券を得るために必要なマイル数という観点から、ANAとJALとでどちらがお得なのか比較してきた。
結論として、ANAとJALで大差はなく路線や座席のランクによっても変わるが、繁忙期がないことやJALカード割引、曜日限定特典といったものがあることを考えると少しJALの方がお得であると言えそうだ。 JALカード を保有するのであれば、閑散期に「JALカード割引」が適応される。
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